愛媛経済懇話会11月度定例会 議事録
日時:令和4年11月17日(木)18:30~21:00
場所:東京第一ホテル松山 11F スカイブリリアン
出席者:合計 39 名 (出欠一覧)
議事
(1)定例会
①開会挨拶
会長 山崎 正人 様
②会員挨拶
愛媛県県議会議員 西原 進平 様 ※別紙参照
③委員会報告
◆事務局 村上 事務局長
・会員同士の円滑なコミュニケーションと親睦を図るため、会員委員会を改め、運営委員会に名称変更 (運営委員会出欠一覧) →可決
◆運営委員会(会員委員会) 佐伯 委員長
・新入会員:株式会社愛媛銀行 頭取 西川 義教様、株式会社愛媛銀行 ソリューション営業部 部長兼営業推進室長 中川 雅司 様 承認
・株式会社愛媛銀行 ソリューション営業部 部長兼営業推進室長 中川 雅司 様 ご挨拶
◆地方創生委員会 早田 様
・2022年11月29日㈫ 地方創生委員会開催の案内 ※別紙参照
(2)講演
演題:避けては通れないデジタル化の波~愛媛から始めるDX~
講師:愛媛県企画振興部 デジタル戦略局 局長 山名 富士 様
●DX(デジタル・トランスフォーメーション)が当初の目的を達成できない割合87.5%
2022.11.16 ディディエ・ボネ(IMD教授)
〇DXが失敗する理由
1) 目標を設定する際に過剰な期待を抱く
2) 適切なガバナンスの欠如、テクノロジー導入を優先、誤った指標の採用等、実行方法の問題が存在
3) 一気に進めようとする・NNN・読売新聞世論調査 (10/1~2 全国の有権者に電話調査)
※DXを成功させるカギはとにかく先を急がないこと。デジタル学習曲線の段階を追って、組織のデジタル成熟度を高めることが、成功の可能性を高める
〇マイナンバーカード:他県より早くスタートし、現在第4位(R4年11月時点)
〇デジタル田園都市国家構想:「地方に都市の利便性を、都市に地方の豊かさを」を実現して、全国どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会を目指す
・インクルーシブ・スクエア(IS):職住学遊が互いに近接しデジタル・インフラが整った空間。地方から都市へ向けて変革を起こすリバースイノベーションの実現
〇DX22・DX21・DX20
・米国イェール大学成田悠輔
・DX20:20世紀に達成しているべきだったDX
・DX21:現在の私たちが取り組むべき足元のDX
・DX22:22世紀を視野に入れた未来志向のDX
・DX21…今求められるデジタル変革 例)航空会社の予約アプリ、乗換案内等
・2020年以降、自治体の中ではDXとEBPM(科学的根拠に基づいた政策決定)が大流行
→新たにデータをとる時間も予算もないため、手元にあるデータから新規企画の根拠をひねり出す、実際に効果があったのかどうかよくわからない
・DX20が終わってないため、DX21が進まない
・昭和から引きずっている無駄な慣習、20Cのうちに対応しておくべきだったデジタル化、IT環境整備
・ムダに消えてしまった役職
・根回し済みのシャンシャン会議
・何を決めたのかよくわからない会議
・網の書類しか見ない管理職
・俺は聞いてない、が口癖の上司
・稟議書のスタンプラリー
・役割が不明確なままなんとなく進むプロジェクト
〇トヨタ自動車:事技系職場における7つのムダ
①会議のムダ
②根回しのムダ
③資料のムダ
④調整のムダ
⑤上司のプライドのムダ
⑥マンネリのムダ
⑦「ごっこ」のムダ
〇DXの前に立ちはだかる壁
①合理的に説明がつかない無駄な慣習やルールが残っている
→一つ一つ議論して説得して泥臭くいく
②そもそも仕事に必要な資料やデータがデジタル化されてない
→過去の書類はコスパが悪いため今から取り扱うデータをすべて水際でデジタル化
・市町の業務を県が標準化
・総務省、J-LIS(地方公共団体情報システム機構)と協力し全国標準モデルに
●まとめ
・自治体ではまだまだDX20が終わってない
・デジタル庁の描く未来は自治体から見れば22世紀の話
・とにかく逃げずに泥臭くやっていく
・壁を突破するにはトップダウン
・そのときに必要なのは体力とメンタルに自信のあるスタッフ
(3)懇親会
乾杯の挨拶:南海放送株式会社 取締役常務執行役員 山内 孝雄 様
中締めの挨拶:新日本建設株式会社 取締役 井上 裕一郎 様