愛媛経済懇話会12月度定例会 議事録
日時:令和4年12月15日(木)18:30~21:00
場所:ANAクラウンプラザホテル松山4F ルビールーム
出席者:合計 39 名 (出欠一覧)
議事
(1)定例会
①開会挨拶
会長 山崎 正人 様
②委員会報告
◆会員委員会 佐伯 委員長
・会員承認について ※別紙参照
◆地方創生委員会 早田 様
・地方創生委員会定例会開催の案内 1月27日開催予定
◆旅行委員会 有田 様
・直行チャーター便台湾旅行(※別紙参照) 、京都旅行の案内(※別紙参照)
(2)講演
演題:おしっこ医者閑話part2
講師:愛媛県立中央病院 院長 泌尿器科医 菅 政治 氏
○泌尿器科とは
・腎臓・膀胱・陰茎・尿管(腎臓と膀胱をつなぐ部分)・尿道(膀胱より下部、陰茎先端までの尿が通る部分)・陰嚢・精巣・前立腺
・あつかう疾患としては主として外科系(腫瘍(癌を含む)、外傷、結石など)
○おしっこの病気
・たんぱく尿:糸球体腎炎→薬・食事療法→腎臓内科
・血尿:膀胱がん、腎臓がん、尿路結石→手術→泌尿器科
・尿が出にくい:前立腺肥大症→薬・手術→泌尿器科
○境界領域
・腎不全・透析:腎臓内科
・腎移植:移植外科
・副腎・副甲状腺:内分泌外科・内科
・腹部腫瘍:消化器外科
・婦人泌尿器:婦人科
・小児泌尿器科疾患:小児外科・小児科・産婦人科
○泌尿器科治療の変遷(負担の少ない治療)
●腎結石・尿管結石:突然強い腰痛・腹痛
・開放手術が主だったが、1980年以降体外衝撃波や内視鏡治療へ
・体外衝撃波欠席破砕術(1983)→1984年日本導→1988年保険適応
●前立腺肥大症:尿が出にくい、残尿感、頻尿など
・経尿道的前立腺摘除術(TUR-P):1980年代~現在
・Ho-YAGレーザー前立腺核出術(HoLEP:安全性は高いが機器が高額で手技料は同じ)
●前立腺肥大症と前立腺がんの違い
・前立腺肥大症:内線(移行領域)に良性の腫瘍が発生して、尿道や膀胱を圧迫していく
・前立腺がん:外線(辺縁領域)から悪性腫瘍が発生する
・PSA採血有効:PSA高値になるほどがんと診断される確率が上がる
●前立腺がん
・特徴:高齢男性に多く、ゆっくり進行し、早期がんは根治可能、内分泌療法が有効
・根治的前立腺全摘除術:開腹して前立腺と精嚢を切除し、さらに膀胱と尿道をつなぎ合わせる手術
→手術方法:開放手術、腹腔鏡手術、内視鏡下ミニマム創手術、ロボット支援下手術など
・腹腔鏡手術(LRP):難易度が高いためコンソール時間が長くなり、出血量が多い
・ロボット支援下手術(RALP):da Vinciによる手術では術野が10倍に拡大された3次元立体視野で手振れなく直感的な手術操作が可能になり、コンソール時間が短く、出血量が少ない
●da Vinciの長所と短所
・長所:反復性、安定性、正確性(手振れが少ない)、拡大視野、自然な操作感、安全センサー
・短所:高額、大型、触覚がない、経費がかかる
〇医療安全の新しい考え方
・医療の質確保
・ヒトは誰でも間違える
・システムによって事故を防止:操作が簡単な機器の導入・安全教育
・リスクマネージ→セイフティマネージ→クオリティマネージへと転換
・患者の安全を守ると同時に医療者の安全も守る
〇本当に安心・安全な手術のために
・教育:手術特性の理解と対処の例
・若い外科医のリクルート
●腎移植
・年間20-25症例、現在まで122例
・腎摘出チーム:腹腔鏡手術
→超音波切駆動メス、電気メス使用
→術者・助手はモニター、看護師は全体を見ており、視野の違い、器具の特性を理解する
・電気メス:出力維持型(Force Triad)、自動出力制御型(VIO)
・電圧が高い(=凝固)と漏れ電流も多い
・スイスイチーズモデル+円滑な人間関係:事故は単独で発生するのではなく複数の事象が連鎖して発生するため、円滑な人間関係により防護することが大切
〇病院経営
・国民医療費の抑制・マイナス改定・薬価の引き下げ
・入院基本料は在院日数に応じて加算(DPC制度)→在院日数短縮
・診療機能の選択が病院経営にとって重要
〇県立中央病院
・2019年12月da Vinci Xiを導入し2台体制へ
・da Vinciをはじめとする高度な機器の導入は急性期病院には必然
・機器を安全に使いこなすために十分な教育・トレーニングが必須
・適応の拡大はあるが導入コストが高い、診療報酬が十分でないことが問題であるため、県立中央病院で低侵襲治療を受けることは非常にお得
(3)懇親会
年末恒例クイズ「今年の愛媛」
・1月16日、ハワイで開催されたPGAツアーで松山英樹選手が優勝しました。この試合の名称は、何だったでしょうか?
・A パナソニックオープン B ソニーオープン Cソフトバンクオープン
・2月1日、アサヒビールは最上にある四国工場の操業修了を発表しました。この工場ではビール等の主力商品を年間およそ何万箱製造していたでしょうか?
・A 47万箱 B 470万箱 C 4700万箱
・3月20日、上島町の岩城島と生名島を結ぶ岩城橋が開通し「ゆめしま海道」が全通しました。このゆめしま海道は、町内のいくつの島を結んでいるでしょうか?
・A 3島 B 4島 C 5島
・4月24日、えひめ南予きずな博が開幕しました。きずな博に参加した南予の市町はいくつだったでしょうか?
・A 7市町 B 8市町 C 9市町
・5月27日、農水省は昨年の養殖業生産統計を発表、愛媛の真珠生産量は12年ぶりに首位の座を明け渡しました。さて、首位の県はどこだったでしょう?
・A 長崎県 B三重県 C佐賀県
・6月22日、第26回参議院選挙が公示されました。愛媛選挙区で立候補したのは何人だったでしょうか?
・A 4人 B 5人 C 6人
・7月27日、プロ野球オールスターゲーム第2戦が、坊っちゃんスタジアムで開催されました。松山でオールスターが開催されたのは何年ぶりだったでしょうか?
・A 8年ぶり B 9年ぶり C 10年ぶり
・8月28日、松山出身の河本力選手が、KBCオーガスタゴルフトーナメントでプロ初優勝しました。成績は通算何アンダーだったでしょうか?
・A 8アンダー B 12アンダー C 16アンダー
・9月20日、2022年度地価調査の結果が公表されました。全用途平均地価の下落は何年連続だったでしょうか?
・A 25年連続 B 30年連続 C 35年連続
・10月9日、県人口問題総合戦略会議が2060年の県内人口推計を公表しました。2060年の県内人口は何人と推計されたでしょうか?
・A 68万3547人 B 78万3547人 C 88万3547人
・11月20日、愛媛県知事選挙の投開票が行われました。11月時点の県内の選挙人名簿登録者数(有権者数)は、およそ何万人だったでしょうか?
・A 93万人 B 103万人 C 113万人
・12月2日、日本が1次リーグを突破したサッカーW杯では県出身の長友、鎌田両選手が活躍しました。鎌田選手が現在所属しているのは何リーグでしょうか?
・A プレミアリーグ B セリエA C ブンデスリーガ
●正解
1月 B
2月 B
3月 B
4月 C
5月 A
6月 B
7月 C
8月 C
9月 B
10月 B
11月 C
12月 C
- 乾杯の挨拶:株式会社日本政策投資銀行 松山事務所 所長 田中 禎之 様
- 中締めの挨拶:愛媛信用保証協会 会長 上甲 俊史 様