愛媛経済懇話会3月度定例会 議事録

日時:令和6年3月21日(木)18:30~21:00

場所:ANAクラウンプラザホテル4Fルビールーム

出席者:合計 32 名 (出席一覧)

議事

(1)定例会

①開会挨拶

会長 山崎 正人 様

②卓話

●南海放送株式会社 取締役常務執行役員 山内 孝雄 様
・radiko(ラジコ)の紹介
・スマートフォンやアプリ・パソコン・スマートスピーカーでラジオやポッドキャストが聴ける無料のサービス
・有料プラン(ラジコプレミアム)に登録すると、全国のラジオ局聴取可能
・2022年現在100万人登録

③委員会報告

◆レクリエーション委員会:宇佐川委員
・3月30日(土) 大洲家族旅行村オートキャンプ場にてお花見会開催 案内 ※別紙参照
・5月18日(土) サンセットヒルズカントリークラブにてゴルフコンペ開催 ※別紙参照

(2)講演

演題:妻も認知症も明らめて生きる
講師:医療法人誠志会 砥部病院 院長 中城 敏 様

●あきらめるの本義
・ものごとを明らかに正しく見極めること、さらにそれを「あるがままの姿」で受け入れるという、積極的な生き方
・妻をあきらめる:妻を明らかに正しく見極めること、さらにそれを「あるがままの姿」で受け入れるという、積極的な生き方
・認知症をあきらめる:認知症の人を明らかに正しく見極め、その人をそのままの姿で受け入れるところから治療はスタートする
・認知症の中核症状:記銘力障害・見当識障害・実行機能障害・室後、失行、失認
・中核症状だけなら日常生活だが、厄介な問題行動(BPSD)が生じると日常生活は困難
・BPSD(Behavioral Psychological Symptoms of Dementia) :幻覚、妄想、徘徊、異食、攻撃的言動、興奮
●問いが変わると見えないものが変わる
・脳は何かに意識を向けると他の情報が入りにくくなる。人の意識は問いによってコントロールされてしまう。「問い」が変わると具体的に見えるものが変わる。
・ピーター・ドラッカー:重要なことは、正しい答えを見つけることではなく、正しい問いを立てることである。間違った問いに対する正しい答えほど、手に負えないものはない
・間違った問いに対する正しい答え
-間違った問い:認知症の人に生じる問題行動BPSDは認知機能障害から直接派生するのではないか?
-間違った問いに対する正しい答え:認知機能障害を治療することはできないため、言葉による拘束、身体拘束、薬物による拘束を行うしかない
●正しい認知症の考え方
・認知症高齢者の行動には意味があり、BOSDは異常行動ではなく適応行動である。よって、治療は画一的なものではなく、薬物治療に偏るのではなく、その人に寄り添うケア、その人に関わるケア、その人中心のケアになる(パーソン・センタード ケア)
・目指すべきケア:BPSDを軽減するように関わるのではなく、認知症の人が焦りや不安を感じることを減らし、安心できるようなケアを提供する。BPSDが出現しないようにかかわることが目指すべきパーソン・センタード ケア
●新しいBPSDの考え方
・BPSDはその人の個性、歩んできた歴史、現在の健康状態、周囲の人とのかかわりあい、ケアの質というフィルターを通して出現する
・病気を診るのではなく人を看る、人間的関わり合いが大切

(3)懇親会

  • 乾杯の挨拶:松本 学 税理士事務所 代表 松本 学 様
  • 中締めの挨拶:愛麺株式会社 専務取締役 平田 啓恵 様
2024-03-28