愛媛経済懇話会6月度定例会 議事録

日時:令和6年6月20日(木)18:00~21:00

場所:ANAクラウンプラザホテル松山 本館4Fダイヤモンドボールルーム

出席者:合計 34 名 (出席一覧)

議事

(1)定例会

①開会挨拶

会長 山崎 正人 様

②委員会報告

◆地方創生委員会:早田委員
・地方創生委員会6月6日に開催
・一粒萬倍講演案内、協賛依頼 ※別紙参照

◆運営企画委員会:髙山委員長
・(株)日本政策投資銀行 田中様 転勤のご挨拶 ※別紙参照
・定例会開催日次年度8月度定例会より水曜日に変更 ※別紙参照

③祝電披露

・衆議院議員 長谷川じゅんじ様より

④その他

・鬼北町映画協賛募集 ※別紙参照
・バンクシー&ストリートアーティスト展 案内 ※別紙参照

 (2)講演

演題:NISAは資産形成の切り札か?!
講師:愛媛系座懇話会 会長 山崎 正人 様

●最近のトピック
・新しいメディアの時代を実感:皇室Instagram
・人口減少がもたらす危機
-運転手不足、出生率1.20最低更新(世界192位)、県内12市町村消滅可能性
・人口減少と高齢化、今、そこにある危機
-町内会が運営危機、民生委員不足
-現状維持派の高齢者の壁→この壁を乗り越えなければ人口減少も乗り越えられない
●NISAは資産形成の切り札か?
・日本経済の実態
-日本経済はデフレ脱却したと思うか?
-リフレ派:インフレ目標設定した上で、量的緩和や日銀の国債引受、ゼロ金利政策の継続等
-反リフレ派:様々な政策とのバランスをとるべき。量的緩和に実体的な意味はない。
-経済を判断するのは難しいが、経済理論がどうあろうと資産形成を避けては通れない
・資産形成に最も大切なこと?
-日本は運用リターンによる伸びが小さい
-日本株の平均利回り:1.87~2.30%、ダウ平均全銘柄の平均配当利回り:2.30%
-元手がなければ始まらない。賃金、所得が伸びてこそ投資に回る
-日本世帯あたり平均所得:546万(中央値所得423万円)、米国平均所得105,000$(中央値所得75,000$)
-家計の資産形成のためには家庭所得の増大が必要、NISAは本質ではない
・日本株の行方
-日経平均5万円(30万円?)の前提条件:インフレが定着すること
-株価=1株当たり純利益(EPS)×株価収益率(PER)
-バブル期のPERは60倍:EPSは増えないのにPERが上がって株価形成
-インフレ期の株価:EPSが増大して株価が上昇→インフレが定着すれば利益増
-PER主導の株高:「期待」を反映、EPS主導の株高:「業績」を反映した株高
-日本株の行方はインフレ次第、未だデフレ脱却宣言できず
-海外のインフレに要注意!
-インフレを取り巻く時代的な背景:中国の時代、人口の時代の終わり
-中国の時代の終わり:構造的な不況に突入、先進国がダンピング阻止、投資が一斉に引き揚げ、デフレ輸出が終焉
・日本株か、米国株か
-リスク分散は必須、問題は配分割合だけ
-米国株主重視の姿勢

(3)懇親会

  • 乾杯の挨拶:株式会社トラスト&コミュニケーションズ 代表取締役 岩田 哲也 様
  • 中締めの挨拶:株式会社いよぎん地域経済研究センター 代表取締役会長 重松 栄治 様
2024-06-25