愛媛経済懇話会3月度定例会 議事録
日時:令和7年3月19日(水)18:30~21:00
場所:ANAクラウンプラザホテル松山 3F ローズルーム
出席者:合計 30 名 (出席一覧)
議事
(1)定例会
①開会挨拶
会長 山崎 正人 様
②委員会報告
◆ボランティア委員会 元野 様
・お遍路ウォーク 報告
◆地方創生委員会 上甲 様
・鬼北町を舞台にした映画「鬼ベラシ」6月13日公開のご案内
◆レクレーション委員会 宇佐川 様
・ゴルフコンペご案内 ※別紙参照
◆会員委員会 髙山 様
【交代会員】
・株式会社東京商工リサーチ 松山支店 支店長 吉田 誠二 様
【退会会員】
・株式会社船倉 代表取締役社長 船倉卓男 様
(2)講演
演題:物価上昇下の消費行動と賃金の改定動向
講師:株式会社いよぎん地域経済研究センター 代表取締役社長 矢野 一成 様
1. 消費者の物価上昇に対する実感と行動
・松山市を含む地域では消費者物価指数が継続的に上昇しており、2024年時点で「かなり上がった」と感じる人が約半数。
・物価の上昇に対し、「収入が増えても十分には補えない」と感じる層が多数(約56.6%)。
・消費者の節約志向が強まっており、特売品の購入(約6割)やポイント・クーポンの活用が主流。
2. 年代別・収入別の節約傾向
・20〜30代の若年層は節約意識が比較的低い傾向。
・一方で50代以上の層は多くの費目で節約傾向が強い。
・年収が低い層ほど節約意識が顕著。
3. 消費行動の変化とネットショッピング
・ネットショッピング利用が急増、特に20代では月1回以上の利用が7割を超える。
・購入理由として「ポイントが使える」「24時間買い物可能」「配達の利便性」などが挙げられた。
・購買パターンとして「店舗で下見→ネットで購入」「ネットで下見→店舗で購入」などハイブリッド型の行動が多く見られる。
4. 今後の物価見通し
・約80%が「今後1年で物価はさらに上がる」と予測。
・特に食品・日用品・衣料品など、生活に密接した分野で価格上昇の懸念が強い。
5. 企業の消費動向に対する声
・物価上昇により消費者は無駄買いを控え、「お得感」だけでは購買に至らない傾向。
・来店頻度の減少・特売日にまとめ買いする傾向が強まっており、企業側もポイント施策等で対応。
・夏の猛暑など外的要因も衣料品の売上不振に影響。
6. 賃金改定の動向(2025年 春闘・調査結果)
・IRC会員企業238社を対象にした調査。
・賃上げを実施予定の企業は約7割以上。特に製造業より非製造業の方が積極的。
・「6%以上」の賃上げを目標とする企業は増加傾向。
・賃上げの方法は「定期昇給のみ」が多いが、「定期昇給+ベースアップ」「初任給引き上げ」も増えている。
7. 持続的な賃上げの課題
・多くの企業が「持続的な賃上げは負担」と回答。
・一方で、従業員の確保や離職防止のため、賃上げはやむを得ないとする声が多数。
・特に20人以下の小規模事業者では負担感が大きい。
8. 今後に向けた提言
・講師は以下の3つを柱として、物価・賃金問題に対応する必要性を強調
・価格転嫁の推進:適切な価格転嫁で利益確保と賃上げ原資を確保。
・生産性向上への投資:人材と設備への戦略的投資を通じて効率化。
・賃金以外の魅力向上:福利厚生・働き方改革を通じて人材確保に繋げる。
まとめ
・物価高に対する家計の防衛意識が顕著に。
・賃上げは進行中だが、持続性には課題。
・今後の消費回復や賃金上昇には、企業・政府・消費者の三者による総合的な対応が求められる。
(3)懇親会
- 乾杯の挨拶:株式会社東京商工リサーチ 松山支店 吉田 誠二 様
- 中締めの挨拶:松本学税理士事務所 代表 松本 学 様
