愛媛経済懇話会5月度定例会 議事録

日時:令和7年5月21日(水)18:00~21:00

場所:いよてつ髙島屋7Fキャッスルルーム

出席者:合計 32名 (出席一覧)

議事

(1)定例会

①開会挨拶

会長 山崎 正人 様

②委員会報告

◆レクレーション委員会 宇佐川委員
・中島BBQ案内 ※別紙参照 

◆地方創生委員会 早田委員長
・一粒萬倍作曲家・由有氏が、第14回「中島勝祐創作賞」(公益財団法人日本伝統文化振興財団)の受賞報告 

◆会員委員会 髙山 様
【交代会員】
・株式会社フジ・トラベル・サービス 代表取締役社長 森田 英樹 様

◆ボランティア委員会
・「小さな親切」しんぶん

(2)講演

演題:リーダー自身のメンタルヘルス~東日本大震災で部下を殉職で失った警察署長たちの調査結果から~
講師:人間環境大学 総合心理学部 総合犯罪心理学科 教授 藤代 富広 様

※別紙参照
1. 講師紹介と専門分野
・元警察庁心理職として犯罪被害者支援、惨事ストレス対策を担当。
・警察官や被害者遺族、非行少年への支援経験を持つ。
・現在は犯罪心理と組織内メンタルヘルスの研究・教育を展開。
2. 講演の趣旨と背景
・警察署長たちが東日本大震災で部下を失いながら指揮をとった経験をもとに、極限状況下でのリーダーの心理とメンタルケアの重要性を紹介。
・現代の経営リーダーにも共通する「孤独」「重圧」「自己犠牲」などのストレス要因とその対処について考察。
3. 東日本大震災における支援活動
・講師自身が岩手県に34日間派遣され、遺族支援や身元確認に従事。
・ご遺体の尊厳保持や遺族への寄り添いの姿勢を貫き、多くの警察官が涙を流しながらも任務を全う。
・救援者にもトラウマ(惨事ストレス)が蓄積する現実を実感。
4. 調査研究の概要(被災地の警察幹部職員)
【対象】:震災で部下を殉職で失った警察署長・副署長9名。
【手法】:半構造化面接とグラウンデッド・セオリー分析。
【主な知見】:
・リーダーは孤独であり、悩みを相談できないまま苦悩。
・自責感・罪責感・殉職者遺族への対応ストレスが大きい。
・惨事ストレスの知識がある幹部は、自己および部下の心理的ケアに成功。
・支え合いや情報開示によって「外傷後成長」に至るケースも。
5. 経営リーダーへの応用的示唆
(1) リーダー特有の心理的負担
・弱音を吐けない孤立感、責任の重さ、慢性的な疲弊。
・相談相手の不在がストレスの長期化を招く。
(2) セルフケアの重要性
・自分の感情に気づくことが第一歩。
・自己ケアによって部下にも心理的余裕を持てる。
(3) 悩みの自己開示が組織を強くする
・上司も悩むのが当然という前提を共有。
・「相談できる関係性」が組織の安全・信頼感につながる。
(4) 心理的安全性の構築
・誰もが率直に話せる風土が「心理的安全性」。
・心理的安全性がある組織は、生産性・創造性が向上する。
・警察の事例でも、「署長の自己開示」によって士気が高まり、チームの一体感が生まれた。
6. まとめ
・リーダーこそ「つらさを認める勇気」が重要。
・心の健康は経営資源であり、心理的安全性が組織の生産性を左右する。
・「部下を守るには、まず自分の心を整えること」

(3)懇親会

  • 乾杯の挨拶:株式会社伊予鉄髙島屋 代表取締役専務取締役 大政 憲司 様
  • 中締めの挨拶:愛媛県 企画振興部長 山名 富士 様
2025-05-29