松山経済研究会8月度定例会 議事録
日時:令和2年8月20日(木)18:30~21:00
場所:ANAクラウンプラザホテル松山 本館4F ルビールーム
出席者:合計 44 名 (出欠一覧)
議事
(1)定例会
①開会挨拶
会長 山崎 正人 様
② 特別講義
- 直近の経済記事ワンポイント解説 会長 山崎 正人 様
〇中心市街地空洞化、地方百貨店の窮地
・松山三越:戦災復興のさきがけとして、終戦から1年2ヶ月後の1946年に開店
・2021年秋までに全館リニューアル-高層階は宿泊施設
・全国百貨店売上高推移:「日本百貨店協会統計年報」1990年頃(バブル経済崩壊)から右肩下がり
・1982年 岡田事件
・地方百貨店 相次ぐ閉鎖 中心街に巨大「空き家」(2020.8.10日経)
〇2つの視点:中心商店街の活性化、百貨店のビジネスモデル
中心商店街
・戦後の商業政策として形成:スーパーマーケットの普及、モータリゼーションの進展
→地域商店街の衰退:大規模小売店の躍進、ネット消費の定着
→中心商店街の地盤沈下
小売業の移り変わり
・「町の〇〇屋さん」の時代
・近所の八百屋、電器店の時代
→大街道、銀天街の時代
→郊外モールの時代
→Eコマースの時代
・人為的な商業政策で消費者行動を変えることは困難
◎中心商店街の活性化は何のために
・松山市の活性化
・中心商店街の活性化
・地域商店街:萱町、三津、柳井町、タチバナ、新立、森松、道後…
〇戦後の歩み
・電化、モータリゼーション、洋装化(※百貨店の隆盛は洋装化とともに)
・1964年前後の洋服事情:オーダー・自家製7割、既製服3割
・各家庭にミシンや織機などがあった
〇アパレル勃興
・上場アパレル企業:1961年樫山、1963年レナウン、1964年ワコール、1971三陽商会
・1965年大手アパレル
①レナウン162億円、樫山85億円、イトキン43億円、三陽紹介39億円、東京スタイル24億円
・2019年大手アパレル
①ユニクロ2兆2905億円、②しまむら5460億円、③青山商事2503億円、④ワールド2499億円、⑤オンワード2407億円
〇不振が表面化するアパレル業界
・レナウン:民事再生法申請、三陽商会:4期連続赤字、150店舗閉鎖、オンワード:1400店舗閉鎖、ワールド:5ブランド廃止、350店舗閉鎖、ブルックスブラザーズ:連邦破産法申請
〇なぜアパレルの時代は終わったのか
・ユニクロに完敗(医療のカジュアル化)、共依存関係の終わり(百貨店とアパレル)
・書籍紹介:アパレル興亡 黒木亮 著
・全国百貨店「衣料品」売上推移1990年以降右肩下がり
・Eコマース比率は伸びる一方
・ワコールEC売上高4割めざす(2020.8.19日経MJ)
〇百貨店のビジネスモデル、時代遅れ
・丸井グループ:デジタル・ネイティブ・ストア(デジタル技術の活用によりショールーム機能などに特化)
・松山三越:モノ売りビジネスからどこまで脱却できるか
・無印良品:新潟県上越に最大店舗、地域に生きる無印の反骨魂(2020.8.16日経MJ)
③ 委員会報告
◆会員委員会 八石 玉秀委員長
・別紙参照
・新入会員:藤坂社会保険労務士事務所 代表 藤坂 優子 様
・交代会員:伊予銀行湊町支店支店長 土居 貴史 様(徳田 和敏様の交代)
・交代会員:伊予鉄髙島屋 専務取締役 辻 昌孝 様(露口 佳隆 様の交代)
・交代会員:株式会社フジ・トラベル・サービス株式会社 代表取締役 徳田 邦明 様(辻 英信 様の交代)
◆レクリエーション委員会 宇佐川 様
・中島町バーベキュー企画 日程候補日決定のためアンケート協力依頼
(2)講演
- 演題:「コロナ禍で勝ち抜く経営者マインド」
講師:元気ファクトリー株式会社 小島 俊一 様
※別紙参照
※著書紹介 会社を潰すな! ~崖っぷち社員たちの企業再生ドラマ~
※がんになっても安心して働ける職場づくりガイドブック-中小企業編-
(3)懇親会
- 乾杯の挨拶:株式会社いよぎん地域経済研究センター 代表取締役社長 重松 栄治 様
- 中締めの挨拶:株式会社伊予銀行 執行役員本店営業部長 徳永 貴司 様
2020-09-10